はっとりのセキララLand

22歳、女、はっとり。人の目を気にし続けて20年、ようやく"自分らしく生きたい!"と自我が芽生えてきた。そんな、私の奮闘する毎日を綴る日記。

ブータンに行ったら、"ブータンは世界一幸せの国"と言えなくなった話。

Kuzuzanpo!(クズザンポー)(ゾンカ語で、こんにちは)

 

わたくし、つい先日ブータンに行ってきました。

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ブータンを代表する有名なタクツァン僧院

 周りに、ブータンに行ってきたよ!というと、

 

ブータンって世界一幸せな国だっけ?』

ブータン人幸せそうだった?』

 

と "世界一幸せの国・ブータン" について聞かれることが多いので(むしろ、それしか聞かれない気がする)、今回はブータン旅行の感想を綴っていきたいと思います。

 

 

どうして、ブータンに行ったの?

『はっとりちゃんって、ブータンにいそう』

 きっかけは、内定者合宿でのお世話になった人事の方の一言です。

 

恐らく酔っ払っていたこともあり、本心がポロリしてしまったこともあり、人事の方から、

「はっとりちゃんって、ブータンにいそう!頭の中お花畑だもんね~」ディスられ褒められました。

 

卒業旅行先が決まっていなかった私は、その一言で、「私の卒業旅行は、ブータンに行ってやる!(メラメラ)」と心に決めました。

 

これは、ただきっかけにすぎませんが。

 

アヒルと鴨のコインロッカー

次に、ブータンに行こうと思ったきっかけは、私の好きな小説家・伊坂幸太郎さんの作品にあります。

元から、伊坂幸太郎さんに影響されまくりの人生を歩んできた(歩んでいきたい)私。

Beatlesが好きなもの、ボブ・ディランを聞いているのも、、、

私がかっこいいと思うものは全て伊坂幸太郎さんの小説に詰まっているんです。

 

そんな尊敬してやまない伊坂幸太郎さんの作品アヒルと鴨のコインロッカーという作品はご存知でしょうか?

 

 

ざっくり説明すると、"大学生が広辞苑を盗むために、本屋を襲う話"です。

(ネタバレせずに読んで欲しいので!ざっくりと!是非読んでください〜)

 

 

この小説に出てくる

ブータン人のドルジ

"レッサーパンダと宗教が存在する国なんて、すごくうらやましい"と言う河崎

の掛け合いが大好きで、一度はブータンに行ってみたいと思っていました。

 

アヒルと鴨のコインロッカー』の中で、ブータンについていろんなことが語られています。

ブータンには、お墓がないからね。火葬か水葬だ。今もまだ、僻地で鳥葬をやっている。

ブータンの運転は本当に荒っぽいよ。僕たちは生まれ変わりを信じていて、死ぬのは怖くないから。

ブータンという国は、男女関係について非常に大らかだ。一夫多妻はもとより、一妻多夫もあるらしい

ブータンの寺院に描かれた神様、仏様の絵を見たことがあるか?みんなセックスをしている。

 

ね?ブータンに行ってみたくなるでしょう?

とにかく、アヒルと鴨のコインロッカーを読んで、ドルジや河崎のキャラクターが私にとってあまりにも魅力的すぎたんです!

 

そして、ブータンに行って、ボブ・ディランの"風に吹かれて"を聞きたいな。

そう思っちゃったわけです。

 

そしたら、もう、『ブータン 旅行』で調べて、チケットを取ってしまったわけです。

 

ブータンに実際に行くにはどうすればいいの?

 

『さぁ、ブータンに行くぞ!あれ、、、ブータンってどうやって行けばいいの!?』

 

残念ながら、現在、ブータンに単独で旅行をすることはできません。

必ず、ガイドさんを雇い、政府の許可が必要になります!

 

そのため、ブータン旅行は、旅行会社に申し込むのが一般的です。

逆を言うと、旅行会社に申し込むだけで、簡単に、ブータンに行くことができるのです!

etours.world

 

ブータンの旅行を取り扱っている旅行会社はいくつかありますが、今回私はこちらの会社を利用しました!

行きたい場所やプランを一緒に考えてくれたり、ガイドさんが優しかったり、ビザの取得なども予定に合わせてしっかりやってくださったので、おすすめです!

 

ブータン行きたいけど、旅行会社どう選んでいいの?』

と心配な方、は是非参考にしてみてください。

 

また、私と知り合いの方は、直接、ブータンのガイドさんに繋げることができるので是非連絡して下さい。

 

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私は、ブータンが"世界一幸せな国"だと言うが出来ない

 

"世界一幸せの国"と呼ばれているブータンに実際に行ってみて、私はブータンを"世界一幸せの国"と言うことが出来なくなってしまいました。

 

なぜなら、この旅行を経て、ブータン人の幸せと日本人(である私)の幸せは遠く離れたところにある、と実感した、からです。

 

ブータン人にとっての"幸せ"は、日本人の"それ"とは、全く違う。

ブータンの方に

「日本では"ブータンは世界一幸せの国"として知られてるけど、幸せなの?」

と聞くと、全員が「幸せだよ!」と答えてくれました。

 

「おいしいご飯が食べれて、家族と一緒にいることが出来て、家で寝ることが出来て、幸せでしょ?」

と。

 

偏見かもしれませんが、

【日本人が考える幸せ】って

・お金がある

・たくさんの物を持っている

・仕事において成功する

・趣味が充実している

等、

日本人にとっての幸せは

『最低限の生活+α

にあるように感じます。

 

「いやいや、私日本人だけど、おいしいご飯と家族と楽しく過ごせたらお金がなくても幸せだよ」という人がいるかもしれません。

 

が、実際に、そのような最低限しかない生活を今の日本人が送ってみたら

「私!今!幸せです!」

と自信を持って言うことは出来ないだろう(もちろん、少数の人はいると思いますが)と、私は思います。

 

"日本人の幸せ"と、"ブータン人の幸せ"は全く別のものであり、そのため、私は、

ブータンって世界一幸せの国だったよ!」と日本の知り合いに自信を持っていうことが出来ません。

 

また、日本人の幸福度が低いのも、食料や寝床、安全な生活が"当たり前"にあり、"最低限度の生活を送れる幸せ"を"幸せ"と、感じない人が多いからなのではないかと思いました。

 

ブータンには日本人の考える"自由"はない

ブータン人にとっての幸せは仏教に根付いています。

お寺がそばにあること・お参りが出来ること・お坊さんが困ったときにすぐ来てくれること、、、、仏教の発展こそが、ブータン人にとっての幸せです。

 

そのため、仏教で禁止されていることはすべてできません。

 

・仏教の教えの通りに描かなければならず、好きなように絵を描いてはいけない。

・食用でも生き物を国の中で殺すのは許されない。(が、他の国で殺された牛・鳥などを食べるのはok)

・山には神様が住んでいるため、山を切り崩してはいけない。そのため、道路や電車を作ることはできない。

・神聖な山では登山をしてはいけない。

 

等、仏教で禁止されていることはできず、ブータン人は出来ないことが多いと言っていました。

そう、ブータンには私たちが考える自由がないのです。(そもそも、自由という発想がないのかもしれない)

 

そんなブータン人の趣味は、お祈りをすること。

ブータン人は、現世で徳を積めば積むほど、来世でいい人間に生まれ変わることができる六道輪廻を信じているので、みんなが仏教の教えに従いながら、来世のために生きています。

 

それって、なんか私の考える幸せとは違う!

 

私の中の幸せって、"今、生きている時間を名一杯に楽しむこと!自由なこと!"

いろんなことが縛られていて、来世のために生きるブータン人を、私は幸せには思えませんでした。

 

ブータンで、一番大切なのは仏教。

そのために、出来ないことがたくさんある。

 

じゃあ、仏教を選ばないっていう道はないの?と思う方、いるかもしれません。

 

アヒルと鴨のコインロッカーの中で、河崎はブータン人のドルジに

 

 「君たちにとっては、宗教を信じるとか、信じないとか、どうせ、そういうものではないんだろう?君たちにとっては、宗教はそこに『ある』ものなんだろ。はじめから、ある。」

 

このように言っていたけど、実際にブータンに行ってみて、ブータン人と仏教の繋がりはそのように感じられました。

"生まれてから、当たり前のように隣にあるもの。"

 

"そういった宗教がはじめから、ない。選ぶことができる。"私にとって、ブータン人は幸せである。と言うことはできないだろうと思う。

 

"ブータン人の幸せ"と、"私を含む日本人の幸せ"は遥か遠くにあり、そもそも次元が違うだろう。と今回のブータン旅行で感じた。

 

次元の異なる幸せを比べて、"世界一幸せの国である"というのは、あまりにも滑稽ではないか、と。

 

以上、世界一幸せの国と言われるブータンを訪れてみての感想でした。